ヒトにもイヌにも大切な「糖質」

昨今、減量を目的に糖質制限を始めるヒトが増えていると聞きます。
一方イヌの食事について、お肉だけ食べていれば十分との情報も耳にします。

いずれにせよ、糖質をカットしてもタンパク質を摂っていればなんとかなるでしょ！と安易に考えていませんか！？
たしかに体内のエネルギーがゼロになることはありませんが、そういった食生活にはそれなりのリスクがあることはご存知ですか？

ご自身の食事でさえ間違った知識が多い中、ワンちゃんの食事も間違いだらけが少なくありません。
そこで！ヒトにもイヌにも大切な「糖質」のお話を…

「糖質」が担う大きな役割は脳を正常に働かせること。そのため、糖質制限を行うと司令塔としての機能が低下して体温が維持しにくくなったり、疲れやすくなったりします。
心臓が動くのも「糖質」をエネルギー源としているからです。まさに生命維持に欠かせないのが「糖質」です。

栄養は燃焼されて身体のエネルギーとなります。ただ「糖質」とタンパク質の違いは燃焼後にあります。糖質は燃焼されると水と二酸化炭素になるクリーンエネルギーなのに対して、タンパク質は燃えカスである窒素が残ってしまいます。そして体内でアンモニアと呼ばれる毒素に変わります。これを肝臓や腎臓が解毒するのですが、タンパク質の摂取量が必要以上に多い場合、窒素の処理を行う肝臓や腎臓への負担は大きくなります。

ワンちゃんにお肉ばかり与えてしまう弊害も同じことが言えるのです。

栄養はやはりバランスと適切な量が大事です。
栄養を味方につけて楽しく毎日を過ごしましょう。